• "土砂災害防止法"(/)
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  1. 群馬県議会 2020-03-04
    令和 2年第1回定例会防災・減災対策特別委員会−03月04日-01号


    取得元: 群馬県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-03
    令和 2年第1回定例会防災減災対策特別委員会−03月04日-01号令和 2年第1回定例会防災減災対策特別委員会 委員会の名称 防災・減災対策特別委員会 開催場所   401委員会室 開議年月日時 令和2年3月4日 午前9時59分 散会年月日時 令和2年3月4日 午前11時56分 会議の目的  令和元年第3回後期定例会        委員長 星野 寛   副委員長 伊藤 清   委員 伊藤祐司 出席委員   委員  角倉邦良   委員   あべともよ  委員 安孫子哲        委員  川野辺達也  委員   本郷高明   委員 松本基志        委員  大林裕子   委員   牛木 義 欠席委員   委員  中島 篤 執行部等出席者       【総務部】      危機管理監      横室光良                  危機管理室長     堀越正史                  学事法制課長     武井俊彦                  消防保安課長     稲原信行       【企画部】      外国人活躍推進課次長 佐嶋洋子       【生活文化スポーツ部県民生活課長     山本 隆       【健康福祉部】    健康福祉課長     平井敦子
                     医務課長       中島高志                  食品・生活衛生課長  渡 昭博       【森林環境部】    林政課長       新井 徹                  森林保全課長     小山兼広                  環境保全課長     中島穂泉       【農政部】      技術支援課長     藤井俊弘                  農村整備課長     女屋一之       【産業経済部】    産業政策課長     吉田功幸                  商政課次長      萩原 徹       【県土整備部】    県土整備部技監    清水昭芳                  交通政策課次長    小島光年                  道路管理課長     松井政浩                  河川課長       西澤洋行                  河川課水害対策室長  平形淳一                  砂防課長       大竹哲也                  特定ダム対策課長   本木秀典                  下水環境課長     塚越保典                  建築課長       川端洋介       【教育委員会】    管理課長       柿沼輝信                  健康体育課長     矢島 貢       【警察本部】     危機管理対策統括官  岡田 浩                  交通規制課長     須田和行 △開議 ○星野寛 委員長   ただ今から、防災・減災対策特別委員会を開きます。本日の委員会は、お手元に配付の次第により、審査を行います。  なお、中島委員から、所要のため、本日の委員会を欠席する旨の届出がありましたので、ご了承願います。 △委員長あいさつ星野寛 委員長   (あいさつ) △付議事件の説明  付議事件に関わる説明を執行部からお願いします。 ◎堀越 危機管理室長   (資料1「令和元年台風第19号の被害と初動対応について」を説明) ◎小山 森林保全課長   (資料2「令和元年台風第19号被害(林地・林道・林産施設)の復旧について」を説明) ◎藤井 技術支援課長   (資料3「群馬県農漁業災害対策特別措置条例による令和元年台風第19号被災市町村への助成状況」、資料4「令和元年台風第19号による農業被害対策」を説明) ◎女屋 農村整備課長   (資料5「令和元年台風第19号における農地・農業用施設災害復旧状況一覧」を説明) ◎平形 河川課災害対策室長   (資料6「令和元年台風第19号による被災状況等について(公共土木施設)」を説明) ○星野寛 委員長   以上で説明は終わりました。 △付議事件の質疑 ○星野寛 委員長   これより付議事件に対する質疑に入ります。  なお、付議事件の質疑につきましては、原則としては本日で終了としたいと思っておりますので、ご了承願います。 ◆角倉邦良 委員   台風第19号に伴う県立高校グラウンドや体育館の復旧状況について伺いたい。富岡高校富岡実業高校吉井高校高崎工業高校の県立4校のグラウンド、また、吉井高校の第2体育館の復旧状況はどうか。 ◎柿沼 管理課長   富岡高校グラウンド復旧については、富岡市・富岡土木事務所とそれぞれ協議を行い、復旧方針について確認したところである。  富岡高校鏑川沿いセンター付近の復旧については、令和2年度に富岡土木事務所が実施する河川管理用道路災害復旧工事の完了後に実施する予定である。  富岡高校バックネット裏法面復旧は、昨日、入札により請負業者が決定したところであり、速やかに復旧工事に着手したいと考えている。  富岡実業高校吉井高校高崎工業高校の3校のグラウンド復旧工事請負契約は既に締結済みであり、現在、工事中である。  吉井高校の第2体育館の床改修については、今年度中に改修工事を発注する予定である。  復旧工事改修工事とも契約工期完成期日は年度内としており、資材等の調達状況現場作業員手配状況によっては、完成期日を若干延期する可能性もあるが、1日も早い完成を目指し対応しているところである。 ◆角倉邦良 委員   コロナウイルスの問題もあるが、新年度からグラウンドを使えるようにしてほしい。県立4校のグラウンド復旧の完了時期はいつ頃になるのか。 ◎柿沼 管理課長   契約工期完成期日は年度内としているが、資材調達影響等で若干延期する可能性は認識しているところである。 ◆角倉邦良 委員   吉井高校第2体育館の改修はいつ頃に発注、完成となるのか。また、富岡高校グラウンド鏑川沿いセンター付近の復旧は、鏑川の河川管理用道路災害復旧工事完了後に実施するとのことであるが、いつ頃になるのか。 ◎柿沼 管理課長   吉井高校第2体育館は、国の災害復旧補助を適用させる準備を進めていたが、補助対象に該当しないとの判断から、県費による対応となり、既に工事発注の事務を進めており、年度内の工事着手により、できるだけ早期の使用再開を目指している。  鏑川の河川管理用道路災害復旧工事については、早期実施について調整、依頼していきたい。 ◆角倉邦良 委員   鏑川の河川管理用道路災害復旧工事については、富岡土木事務所と調整して、早期に進めてもらえるようにしていただきたい。  次に、災害避難時の高齢者、障害者への対応に関し、避難所バリアフリー化、トイレの改修などが最低限必要だと考えるが、市町村と連携してどのように進めていくのか。 ◎堀越 危機管理室長   県内の避難所は、公民館、学校、保健センターなどを中心に、各市町村が指定を行っている。既に指定されている避難所は、建設段階から避難所として使用することを前提として整備していないものが多く、多くの施設がバリアフリー化されていないというのが実態である。そうしたことから、これから建設する施設は別として、多くの避難所環境改善は、改修等で行う必要があり、現在の厳しい財政状況を踏まえると、既存の補助金や有利な起債などを最大に活用し、整備を行う必要があると考えている。 ◆角倉邦良 委員   避難所環境改善として、最低限のバリアフリー化とトイレの改修は、市町村とよく連携をして具体的に進めることを検討してもらいたい。  次に、河川改修及び浚渫工事について、令和2年度予算でどの程度進めていくのか。 ◎西澤 河川課長   河道整備(井野川、利根川等)、築堤(烏川、碓氷川)、調節池整備等を進めていくこととしている。堆積土砂の撤去については、今年度の補正予算も活用して、堆積がみられる箇所の工事を進めていくほか、台風第19号による堆積土調査の結果を踏まえ、必要な場合には来年度予算で対応していく予定である。 ◆角倉邦良 委員   吉井高校グラウンド南の鏑川の浚渫及び護岸強化についてどう対応するのか。 ◎西澤 河川課長   堆積土砂撤去の工事を既に発注しており、5月末までに完了予定である。工事延長は約200m、掘削土量は約4,000m3、最大掘削厚約2mとなっている。また、掘削土を用いて作成した大型土のうを置く予定である。 ◆角倉邦良 委員   次に、堤防の強化について伺いたい。堤防を越水した場合に、堤防外側の法面から崩され、堤防が破壊されてしまうことを防ぐための工法について、新たな越水対策として進めていく必要があると考えるが、どのように考えているか。 ◎西澤 河川課長   堤防の決壊を遅らせるための堤防天端舗装に取り組んでいる。また、越水対策については、国の技術検討会で検討が行われているため、その結果を踏まえて検討していきたい。 ◆角倉邦良 委員   国において過去に行われていた堤防裏法面の強化に、県として取り組んでいくべきではないか。 ◎西澤 河川課長   現在国で行われている検討は、過去に国で試験的に行われていた工法の評価等も含めて検討されているものと考えており、その結果を踏まえて県としても堤防の越水対策の検討を行っていく必要があると考えている。 ◆角倉邦良 委員   防災・減災の観点からも堤防の強化は重要なので、早めの検討をお願いしたい。  次に、多野藤岡地域災害復旧の取組について、スピード感を持って災害復旧工事に着手してもらいたいが、どのように取り組んでいるのか。 ◎西澤 河川課長   多野藤岡地域における公共土木施設被害は、県・市町村あわせて155箇所・約37億円となっており、このうち県管理施設については、速やかに復旧工事の着工が可能な約6割の箇所について、今年度中に発注を行う。また、残りの箇所も、隣接工事詳細設計が完成し次第、速やかに発注し復旧工事を進めていく予定である。 ◆角倉邦良 委員   これから観光シーズンを迎えるにあたり、上野村の県道下仁田上野線災害復旧工事スケジュールを教えてほしい。
    ◎松井 道路管理課長   災害復旧工事については、被災箇所が4箇所あり、上野村役場寄りの2箇所は、工事発注済みである。下仁田寄りの2箇所については、河川との兼用護岸が被災を受けており、出水期の工事は避ける必要があるため、次の渇水期に工事ができるよう発注する予定である。  完成時期については、既に発注済みの2箇所は、今年の秋口頃までに完成予定である。未発注の2箇所については、来年春頃の完成予定である。早期完成に向けて取り組んで参りたい。 ◆角倉邦良 委員   片側通行であっても観光バスが安全に通れるという周知を徹底して欲しい。  次に、新型コロナウイルスに関して、新型インフルエンザ等特措法緊急事態宣言が出された場合の群馬県の準備状況はどうか。 ◎横室 危機管理監   新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言が出された場合の本県の対応については、新型インフルエンザの対応に準じて行うこととなると思われる。危機管理部門としては、それぞれの部局の対応について横断的に調整することとなる。 ◆角倉邦良 委員   緊急事態宣言が出された場合、知事の権限で一定の強制力を持って準備するのか。 ◎横室 危機管理監   現行の新型インフルエンザ等特措法と同様に、施設の使用制限や市中の物品の売渡しの要請などを行うこととなると考えている。 ◆あべともよ 委員   交通安全施設の更新にかかる令和2年度予算額について伺いたい。 ◎須田 交通規制課長   令和2年度当初予算に約12億8千万円を計上している。 ◆あべともよ 委員   令和2年度に更新予定の信号機、標識・標示の事業量はどれくらいか。 ◎須田 交通規制課長   平成31年3月末現在、更新基準を超えている制御機は約1,000基、信号柱は約850本である。標識・標示は、設置場所により違いがあり経過年数だけで判断できないため具体的な数字が出ないのが実情である。令和2年度は、制御機約200基、信号柱約170本、標識約2,700本、標示約2,700箇所について更新を予定している。 ◆あべともよ 委員   老朽化した施設の更新は、防災・減災対策として必要であり、更新が必要とされる量に、実際に更新する量が追いついていないのではないかと思うが、必要な額が予算措置されているのか。 ◎須田 交通規制課長   例えば信号制御機信号柱については、更新基準年数制御機19年、信号柱約50年)にかかわらず、年1回交通安全施設保守点検を実施し点検結果を踏まえた更新を実施している。令和2年度も必要な予算を計上した。 ◆あべともよ 委員   知事も老朽化・長寿命化対策に力を入れているので、今後も引き続き補正予算も含めて必要な予算要求を願いたい。 ◎須田 交通規制課長   令和元年度は、滋賀県大津市での園児死亡事故等もあり、補正予算を組ませていただき、交通安全施設整備更新を行った。今後も必要な予算を要求していきたい。 ◆あべともよ 委員   新型コロナウイルス感染症による復旧工事への影響等について、建設工事の一時中止や工期延期は、受注者の申し出があれば変更を行うということか。 ◎清水 県土整備部技監   昨日の産経土木常任委員会建設企画課長から説明したとおり、現在、発注者から受注者に対し意向を確認しているところであり、受注者から申し出があれば工事または業務の一時中止などを行うものである。 ◆あべともよ 委員   台風第19号関連の工事量が非常に多い中で、今後、感染症への対応が長引く場合はどうか。 ◎清水 県土整備部技監   今後、建設業協会と連携を取りながら適切に対応して参りたい。 ◆あべともよ 委員   建設業者に対し、工事の中止や人員不足に対応するための事業継続計画の必要性について注意喚起してはどうか。 ◎清水 県土整備部技監   事業継続計画策定状況を踏まえ、検討して参りたい。 ◆あべともよ 委員   タイムラインについて、市町村作成支援だけでなく、県としてもタイムラインを作成しないのか。 ◎西澤 河川課長   市町村タイムラインには県土木事務所のとるべき行動も示されており、各防災関係機関の動きが分かるようになっている。 ◆あべともよ 委員   市町村タイムラインの中に県の行動が記載してあるのはよく分かる。また、市町村タイムラインの中でも部署ごと、あるいは職員ごとマイタイムラインの作成を推奨していくことも考えられる。県の場合も、県全体の動きを記載した県としてのタイムラインが必要なのではないか。 ◎西澤 河川課長   水害に関していえば、水害対応タイムラインは、気象情報や河川の水位に応じて行動することになるため、複数の河川を管理する土木事務所の行動を1枚にまとめることは難しく、河川(水位観測所)毎に作成した方が分かりやすいと考えている。 ◆あべともよ 委員   新型コロナウイルス対応タイムライン等水害対応以外のタイムライン作成支援を行うことについて、河川課としてどう考えるか。 ◎西澤 河川課長   必要に応じて他部局と話をしていきたい。 ◆あべともよ 委員   新型インフルエンザに関する行動計画等は、新型コロナウイルスの対応にも活用できると考えるがどうか。 ◎平井 健康福祉課長   現状では、新型コロナウイルスに関する行動計画はないが、BCPも含め、新型インフルエンザに関する行動計画等を参考に対応しているところである。 ◆あべともよ 委員   一般財団法人河川情報センターマイタイムライン検討ツールなどを参考にして、休業中の子どもたち等新型コロナウイルス感染症に対するマイタイムラインを考えてもらうことについてはどう考えるか。 ◎横室 危機管理監   今回の新型コロナウイルス新型インフルエンザに関しても、各自ができることを事前に想定するのは大事である。実際に発生する事案の環境は様々であるが、事前に考えを整理しておくという意義は理解できるので、受け止めて対応していきたい。 ◆あべともよ 委員   災害時や新型コロナウイルス感染症等に関する住民からの問合せに対応する職員の負担を軽減するために、SNSのAIボード等(チャットボット)を導入すべきと考えるがどうか。 ◎堀越 危機管理室長   新型コロナウイルス感染症に対しては、相談窓口を設置し、土日も含めて関係部局により対応しているところである。SNSの活用については今後検討していきたい。 ◆あべともよ 委員   問合せ中には人が対応しなくてはならないものもあるが、情報が分かればそれでいいという人もいる。SNSを設けることで、職員の負担が軽減されるので、デジタルトランスフォーメーションを推進していく上でもやっていただきたい。  また、県内の小・中・特別支援学校が休業となっているが、授業が急に無くなってしまうことに対する危機管理として、オンラインで授業のフォローを行うような方法も検討してもらいたい。 ◆本郷高明 委員   「自らの命は自らが守る」という防災意識の醸成について、県が実施した施策はどのようなものか。 ◎堀越 危機管理室長   「正常化の偏見」作用を防ぐため、防災マップ等を活用しながら、各家庭、各地域単位で自らの災害リスクを考える機会を増やすための取組を進めている。  また、行政の果たせる役割には限界があることを分かってもらい、行政は、災害時に避難行動を起こせるきっかけとなる正確な避難情報の発信を迅速に行うことが重要であり、率先避難者や大きな声で避難を呼びかける人をつくっていくことも大事な取組であると考えている。 ◆本郷高明 委員   住民によって情報を取得する手段はホームページ、回覧板等様々である。市町村と連携を取って、より効果的な情報発信について検討して欲しい。  危機感を体で覚えてもらうために訓練が必要だが、地域単位の訓練について、県はどのような施策を行っているのか。 ◎堀越 危機管理室長   「DIG」「HUG」と呼ばれる自治会単位で行う訓練を防災士会群馬県支部に委託して実施している。 ◆本郷高明 委員   訓練についてはレクリエーション化しすぎることを避け、より実効性のあるものを目指して欲しい。  次に、台風第19号被害への対応について、林道等の災害復旧事業スケジュールはどうなっているのか。 ◎新井 林政課長   林道関係では、昨年12月に被害を受けた235箇所のうち、91箇所について国の災害査定を受けた。今年度と令和2年度を中心に、今後3箇年で国の災害復旧事業を実施していく予定である。  林産施設関係では、上野村と富岡市で被害を受けたところであるが、いずれも今年度から国庫補助事業を活用して復旧を図る予定である。 ◆本郷高明 委員   スピード感を持って実施していただきたい。各施設の復旧にあたっては、元に戻すのか、アップグレードし、同様の被害が防げる工法となっているのか。 ◎新井 林政課長   林道施設災害復旧事業では、原形復旧が原則となっている。ただし、被災状況によっては現地に合わせて形状を見直すことや、今後同様の被害が生じないよう補強を実施する場合もある。  林産施設についても、復旧にあたっては原形復旧が原則となっている。 ◎小山 森林保全課長   治山事業についても、本来、原形復旧が原則であるが、プラスアルファで機能改善することもできる。 ただし、今回の治山事業では、施設災に該当するものはなかった。 ◆本郷高明 委員   原形復旧が原則と言うが、同じ災害を受けたら、また被災するのではないか。アップグレードできないのか。 ◎小山 森林保全課長   原形復旧では機能が回復できない場合に、別の事業で機能改善することもできる。ただし、その事業では補助率が低いため、一体的に新設した方が高い補助率が適用となる事業があるなど、予算や崩壊メカニズムを検討し、現地の状況に応じて有利な事業で対応している。 ◆本郷高明 委員   予算がかかることではあるが、災害復旧や古くて危険度の高い公共施設の補修については、優先度が高いと考える。 ◆大林裕子 委員 
     要配慮者への対策について、避難行動支援者名簿及び避難行動支援者支援プラン個別計画作成状況はどうか。 ◎堀越 危機管理室長   市町村作成状況は、令和元年6月1日現在で、名簿については31市町村、それを踏まえた個別計画については15市町村作成済みとなっている。 ◆大林裕子 委員   自治会長民生委員など、名簿情報の提供者の範囲について、市町村ごとに差があるのか。 ◎堀越 危機管理室長   市町村によって名簿情報取り扱いに差があるのが現状であり、県としても問題意識を持っていることから、毎年度市町村意見交換しながら改善策を探っている状況である。 ◆大林裕子 委員   自治会避難訓練の際、民生委員が要配慮者避難誘導をすることになっているが、自治会長しか要配慮者の情報を持っていないなど、矛盾が生じている地域があった。災害時に要配慮者が、逃げ遅れなく避難できるような体制整備についてどう考えるか。 ◎堀越 危機管理室長   台風第19号における対応の振り返りの中でも、要配慮者への支援者については、市町村職員自治会役員消防団員民生委員など様々であった。  台風第19号を契機として、市町村においてもどのように要配慮者を支援すべきか検討しているので、県としても連携しながら、各市町村から出された意見も共有し、地域の実情に応じた多様な選択肢を提示しながら、要配慮者対策の底上げを図って参りたい。 ◆大林裕子 委員   避難所における聴覚障害者への対応はどのようにしているか。 ◎堀越 危機管理室長   バリアフリー化などのハード整備とともに、例えば避難した先で筆談などができるように、市町村と相談しながら避難所における備品の整備などの取組も進めて参りたい。 ◆松本基志 委員   台風第19号の初動対応における意見交換の結果を受けた今後の対応について、いつ頃を目安に対応を検討していくのか。 ◎堀越 危機管理室長   意見交換において出された課題や対応は、基本的に市町村問題意識とその対応案を整理したものである。既に市町村において、対応に取り組んでいただいていると考えるが、取り組む順番は、市町村ごと優先順位のつけ方によって変わると考えている。 ◆松本基志 委員   内水ハザードマップの作成や避難所におけるペットの取り扱いなどの課題も多いので、ぜひ県からも市町村の対応について支援していただきたい。  配付資料1は県内市町村との意見交換の結果ということだが、災害ボランティアセンターの運営等についての意見交換はされているのか。 ◎山本 県民生活課長   災害ボランティアセンターをとりまとめる県社会福祉協議会が、災害支援に関する報告会を予定していたが、新型コロナウイルス対策のため延期した。今後、県が運営支援する災害ボランティアぐんまの研修会等で、県社会福祉協議会等関係団体災害ボランティアセンターの運営上の課題や対応策を共有したい。 ◆松本基志 委員   初めて災害ボランティアセンター設置した市町村などは、課題が出てきていると思うので、ぜひ今後取り組んでもらいたい。 ◆伊藤清 副委員長   台風第19号において、ため池が果たした洪水調整等の役割や評価があれば伺いたい。 ◎女屋 農村整備課長   農業用ため池は主に利水目的で整備されているため、治水機能に関する評価は難しいところであるが、県では、防災的な観点から、ため池が決壊しないよう改修・補強等を進めている。  また、国において、ため池が適正に保全されるよう新たな法律が施行されたところであり、この法律に基づいて、ため池が適切に維持管理されるよう引き続き取り組んでいきたい。 ◆伊藤清 副委員長   水田には洪水調整機能があるが、耕作放棄により機能が発揮されなくなってきている。評価は難しいと思うが、ため池は洪水調整機能を併せ持っているので、その役割を周知してもらいたい。  次に、今回の台風第19号の被害を踏まえて、砂防施設の整備が必要な箇所は多くあると考えるが、今後の対応はどうなっているか。 ◎大竹 砂防課長   砂防施設の整備は優先度をつけて整備を進めている。優先度の一番高いものは、避難所や要配慮者利用施設があるところである。次に、土砂災害防止法により指定した土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内に人家が10戸以上ある区域、3番目に人家が5戸以上の区域という順で、整備を進めることとしている。 ◆伊藤清 副委員長   次に、台風第19号による災害復旧工事について、台風第19号により大きな被害を受けた地域では、建設業者が限られ、従事者不足が懸念されるが対応状況はどうか。 ◎清水 県土整備部技監   台風第19号の特例として、建設技術者の確保の視点から15km以内の範囲の災害復旧工事を最大3件まで兼務できるなど、要件を緩和し対応しているところである。 ◆伊藤清 副委員長   土木管内を越えた指名も必要と考えるがどうか。 ◎清水 県土整備部技監   周辺地域を含めた指名についても必要と考えている。 ◆伊藤清 副委員長   既に受注済みの通常工事の工期延期についてはどうか。 ◎清水 県土整備部技監   通常工事については、働き方改革の視点からも工期延期について柔軟に対応している。 ◆伊藤清 副委員長   今年度の群馬県総合防災訓練は安中市で行われる予定であるが、台風第19号等の被害を受けた中で、自治体、市民が取り組まなければならない対応を訓練に取り込めないか。 ◎堀越 危機管理室長   台風第19号の教訓を踏まえた訓練を盛り込んでいく予定であり、複数の避難所開設・運営訓練、近隣住民が声を掛け合って避難する訓練や、要配慮者の避難を消防団や自主防災組織が支援する複合的な訓練を取り入れられるよう実のある訓練としていきたい。 ◆伊藤清 副委員長   総合防災訓練は、区長さんを始め、ボランティア、消防団の方々など災害時に地域を預かる方々が一同に集まる場であるため、実りのある一過性で終わらない訓練となるよう要望したい。 ○星野寛 委員長   そのほか、何かございますか。  ないようですので、以上で付議事件の質疑を終結いたします。 △その他 ○星野寛 委員長   それでは、ここで本委員会における審議終結について改めて確認させていただきたいと思います。  次回の3月13日(金)をもちまして、本委員会における一連の審査を終了したいと思いますが、これにご異議ございませんか。    (異議なし)  ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。  次に、「提言」、及び「委員会報告書」についてですが、それぞれ、次回の3月13日(金)の委員会において、最終案をお諮りし、決定したいと考えております。  それでは、「提言(案)」の協議を行いたいと思います。  お手元に配付してあります、「提言素案に対する意見について」をご覧ください。  まず、最初の項目ですが、中島委員から提案文です。  「河道の浚渫」と「費用対効果」以下はあべ委員からです。  こちらについては、水害に対する備えであるため、堤防整備の提言に波線部分を加える案でいかがですか。    (異議なし)  それでは、そのように決定します。  次に、あべ委員から提言を修正する提案がありました。  こちらについては、各提言とも主な修正箇所は波線を引いてあります。  より具体的な提言となるため、あべ委員の提案に置き換えることでよろしいでしょうか。    (異議なし)  それでは、そのように決定します。  最後に、他に何か意見等はございますか。    (意見なし)  それでは、提言案につきましては、最終案を次回、3月13日の委員会でお諮りしたいと思います。  続いて、「委員会報告書(案)」ですが、これまでの委員会の審査・調査の経過をとりまとめたものであり、委員会の審査終了にあたり、議長あてに提出しようとするものです。本日、素案を用意しましたので、目を通しておいてください。  つきましては、「提言(案)」、「委員会報告書(案)」に関して、ご意見がある場合には、3月11日(水)までに、正副委員長又は担当書記に申し出ください。  その他、委員の皆様から何かございますか。    (意見なし) △散会 ○星野寛 委員長   以上をもって本委員会で審議すべき案件はすべて終了いたしました。  本日は、これにて散会いたします。  (午前11:56終了)   委員会記録署名委員    防災・減災対策特別委員会     委員長 星野 寛...