群馬県議会 2020-03-04
令和 2年第1回定例会防災・減災対策特別委員会−03月04日-01号
要
配慮者への対策について、
避難行動要
支援者名簿及び
避難行動要
支援者支援プラン個別計画の
作成状況はどうか。
◎堀越
危機管理室長
市町村の
作成状況は、
令和元年6月1日現在で、名簿については31
市町村、それを踏まえた
個別計画については15
市町村で
作成済みとなっている。
◆
大林裕子 委員
自治会長や
民生委員など、
名簿情報の提供者の範囲について、
市町村ごとに差があるのか。
◎堀越
危機管理室長
市町村によって
名簿情報の
取り扱いに差があるのが現状であり、県としても
問題意識を持っていることから、毎
年度市町村と
意見交換しながら改善策を探っている状況である。
◆
大林裕子 委員
自治会で
避難訓練の際、
民生委員が要
配慮者の
避難誘導をすることになっているが、
自治会長しか要
配慮者の情報を持っていないなど、矛盾が生じている地域があった。災害時に要
配慮者が、逃げ遅れなく避難できるような
体制整備についてどう考えるか。
◎堀越
危機管理室長
台風第19号における対応の振り返りの中でも、要
配慮者への
支援者については、
市町村職員、
自治会役員、
消防団員、
民生委員など様々であった。
台風第19号を契機として、
市町村においてもどのように要
配慮者を支援すべきか検討しているので、県としても連携しながら、各
市町村から出された意見も共有し、地域の実情に応じた多様な選択肢を提示しながら、要
配慮者対策の底上げを図って参りたい。
◆
大林裕子 委員
避難所における
聴覚障害者への対応はどのようにしているか。
◎堀越
危機管理室長
バリアフリー化などの
ハード整備とともに、例えば避難した先で筆談などができるように、
市町村と相談しながら
避難所における備品の整備などの取組も進めて参りたい。
◆
松本基志 委員
台風第19号の
初動対応における
意見交換の結果を受けた今後の対応について、いつ頃を目安に対応を検討していくのか。
◎堀越
危機管理室長
意見交換において出された課題や対応は、基本的に
市町村の
問題意識とその対応案を整理したものである。既に
市町村において、対応に取り組んでいただいていると考えるが、取り組む順番は、
市町村ごとの
優先順位のつけ方によって変わると考えている。
◆
松本基志 委員
内水ハザードマップの作成や
避難所におけるペットの
取り扱いなどの課題も多いので、ぜひ県からも
市町村の対応について支援していただきたい。
配付資料1は
県内市町村との
意見交換の結果ということだが、
災害ボランティアセンターの運営等についての
意見交換はされているのか。
◎山本
県民生活課長
災害ボランティアセンターをとりまとめる
県社会福祉協議会が、
災害支援に関する報告会を予定していたが、
新型コロナウイルス対策のため延期した。今後、県が運営支援する
災害ボランティアぐんまの研修会等で、
県社会福祉協議会等の
関係団体と
災害ボランティアセンターの運営上の課題や対応策を共有したい。
◆
松本基志 委員
初めて
災害ボランティアセンター設置した
市町村などは、課題が出てきていると思うので、ぜひ今後取り組んでもらいたい。
◆伊藤清 副
委員長
台風第19号において、ため池が果たした
洪水調整等の役割や評価があれば伺いたい。
◎女屋
農村整備課長
農業用ため池は主に
利水目的で整備されているため、
治水機能に関する評価は難しいところであるが、県では、防災的な観点から、ため池が決壊しないよう改修・補強等を進めている。
また、国において、ため池が適正に保全されるよう新たな法律が施行されたところであり、この法律に基づいて、ため池が適切に維持管理されるよう引き続き取り組んでいきたい。
◆伊藤清 副
委員長
水田には洪水調整機能があるが、耕作放棄により機能が発揮されなくなってきている。評価は難しいと思うが、ため池は洪水調整機能を併せ持っているので、その役割を周知してもらいたい。
次に、今回の台風第19号の被害を踏まえて、砂防施設の整備が必要な箇所は多くあると考えるが、今後の対応はどうなっているか。
◎大竹
砂防課長
砂防施設の整備は優先度をつけて整備を進めている。優先度の一番高いものは、
避難所や要
配慮者利用施設があるところである。次に、
土砂災害防止法により指定した土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内に人家が10戸以上ある区域、3番目に人家が5戸以上の区域という順で、整備を進めることとしている。
◆伊藤清 副
委員長
次に、台風第19号による
災害復旧工事について、台風第19号により大きな被害を受けた地域では、
建設業者が限られ、従事者不足が懸念されるが対応状況はどうか。
◎清水
県土整備部技監
台風第19号の特例として、建設技術者の確保の視点から15km以内の範囲の
災害復旧工事を最大3件まで兼務できるなど、要件を緩和し対応しているところである。
◆伊藤清 副
委員長
土木管内を越えた指名も必要と考えるがどうか。
◎清水
県土整備部技監
周辺地域を含めた指名についても必要と考えている。
◆伊藤清 副
委員長
既に受注済みの通常工事の
工期延期についてはどうか。
◎清水
県土整備部技監
通常工事については、働き方改革の視点からも
工期延期について柔軟に対応している。
◆伊藤清 副
委員長
今年度の群馬県総合防災訓練は安中市で行われる予定であるが、台風第19号等の被害を受けた中で、自治体、市民が取り組まなければならない対応を訓練に取り込めないか。
◎堀越
危機管理室長
台風第19号の教訓を踏まえた訓練を盛り込んでいく予定であり、複数の
避難所開設・運営訓練、近隣住民が声を掛け合って避難する訓練や、要
配慮者の避難を消防団や自主防災組織が支援する複合的な訓練を取り入れられるよう実のある訓練としていきたい。
◆伊藤清 副
委員長
総合防災訓練は、区長さんを始め、ボランティア、消防団の方々など災害時に地域を預かる方々が一同に集まる場であるため、実りのある一過性で終わらない訓練となるよう要望したい。
○
星野寛 委員長
そのほか、何かございますか。
ないようですので、以上で
付議事件の質疑を終結いたします。
△その他
○
星野寛 委員長
それでは、ここで本
委員会における審議終結について改めて確認させていただきたいと思います。
次回の3月13日(金)をもちまして、本
委員会における一連の審査を終了したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(異議なし)
ご異議なしと認めます。よって、さよう決定いたします。
次に、「提言」、及び「
委員会報告書」についてですが、それぞれ、次回の3月13日(金)の
委員会において、最終案をお諮りし、決定したいと考えております。
それでは、「提言(案)」の協議を行いたいと思います。
お手元に配付してあります、「提言素案に対する意見について」をご覧ください。
まず、最初の項目ですが、
中島委員から提案文です。
「河道の浚渫」と「費用対効果」以下はあべ委員からです。
こちらについては、水害に対する備えであるため、堤防整備の提言に波線部分を加える案でいかがですか。
(異議なし)
それでは、そのように決定します。
次に、あべ委員から提言を修正する提案がありました。
こちらについては、各提言とも主な修正箇所は波線を引いてあります。
より具体的な提言となるため、あべ委員の提案に置き換えることでよろしいでしょうか。
(異議なし)
それでは、そのように決定します。
最後に、他に何か意見等はございますか。
(意見なし)
それでは、提言案につきましては、最終案を次回、3月13日の
委員会でお諮りしたいと思います。
続いて、「
委員会報告書(案)」ですが、これまでの
委員会の審査・調査の経過をとりまとめたものであり、
委員会の審査終了にあたり、議長あてに提出しようとするものです。本日、素案を用意しましたので、目を通しておいてください。
つきましては、「提言(案)」、「
委員会報告書(案)」に関して、ご意見がある場合には、3月11日(水)までに、正副
委員長又は担当書記に申し出ください。
その他、委員の皆様から何かございますか。
(意見なし)
△散会
○
星野寛 委員長
以上をもって本
委員会で審議すべき案件はすべて終了いたしました。
本日は、これにて散会いたします。
(午前11:56終了)
委員会記録署名委員
防災・
減災対策特別委員会
委員長 星野 寛...